汚泥脱水機

●多重板スクリュープレス脱水機

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スクリュープレス脱水機は、円筒状のスクリーンとスクリュー羽根から構成され、両者の間の容積は、脱水汚泥出口に向かって縮小していく構造になっています。凝集剤で調質された汚泥は、スクリューとスクリーンの間に供給され、スクリューによって回転・搬送されることで、連続的に脱水が行われます。脱水機の前部では重力ろ過を行い、中段から後段にかけてスクリュー羽根の押し出しによる圧搾力と回転によるせん断力で脱水が行われ、分離されたろ液は円筒スクリーンより機外に排出されます。ちなみにスクリューの回転数は、1分あたり2回転以下程度の低速で回転します。スクリュープレス脱水機は、スクリュー羽根の圧搾力とせん断力に依存しているため、各スクリュー羽根間における汚泥の充填度を高く保つことが脱水能力に大きく影響します。


●フィルタープレス脱水機

フィルタープレス脱水機の構造

フィルタープレスは、汚泥を限られた空間に加圧して詰め込むことで脱水する機械で、得られるケーキの含水率は比較的低くなります。フィルタープレスの本体内には、ろ布を張った2枚の鋼板またはプラスチックの板で仕切られたろ過室がいくつか並んでいます。このろ過室の配列方法によって、横型と縦型のものがあり、ろ過の方法も片面ろ過と両面ろ過とがありますが、どのタイプもろ板全体を油圧で締め付けた状態で、各ろ過室に給泥管を通して、水を含んだ汚泥をポンプで圧入します。そして全ろ過室に汚泥が充満した後も、さらに加圧して汚泥を詰め続けることによって、汚泥中の水分がろ過されて脱水が行われます。つまり汚泥を強い力で押し込んで圧力を加えることで搾るように水を除去するのです。そして脱水が終わると、ろ板を締め付けていた油圧が解除され、ろ過室が開いて汚泥が下に落ちるしくみになっています。



●ベルトプレス脱水機

ベルトプレス汚泥脱水機の構造

ベルトプレス脱水機は、多数のロールの間を2枚のろ布が走行する構造をしています。この脱水機では、まず凝集剤を添加してフロック状、あるいは粒状となった汚泥が、2枚のろ布の間に供給されます。そして重力ろ過部でフロック間の間水は、ろ布を通って排出され、さらに上下のろ布の圧搾によって、間水とフロック粒子の付着水は脱水されます。そして2枚のろ布に挟み込まれた汚泥は、ジグザグに配列されたせん断圧搾ロールで、段階的に増大する圧力とろ布のジグザグ走行によって生じたせん断力、圧搾力によって脱水されてケーキ状になります。得られた脱水ケーキは、2枚のろ布が分離する際に、スクレーバによってろ布からはがされて機外へと運び出されます。なお、脱水ケーキをはぎとられたろ布は、目詰まりを防止するため、圧力水によって連続的に洗浄され、再び重力ろ過部に戻ります。


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